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2004年05月14日

ロスト・イン・トランスレーション おしりがわかれめ

ロスト・イン・トランスレーション私はひとりの男として、去勢の脅威に晒されています。多くの女性がたとえ仮想的にであれ、私のそれを切り落とそうとしているのではないか。ここまで書くと完全に被害妄想なのでやめますが、もしかしたらロスト・イン・トランスレーションを見て私と同じように怯んでしまった男性がいるのではないかと思い、次の段落へ移ることにします。

私は平日の午前一番の回に見たので例外的ですが、ロスト・イン・トランスレーションはかなり集客しているようです。おそらく評価は分かれるでしょう。その分かれ目はおしりだと思います(しゃれです)。冒頭タイトルバックの「おしゃれなおしり」を支持するか否か。言い換えれば「エロくないおしり」が好きかどうかです。




エロの排除は続きます。ホテトルはいらない。ストリップはいらない。亭主を誘惑する「女が嫌いな女(アンナ・ファリス)」はいらない……。バーでビル・マーレイが歌手と酒を酌み交わします。コトはバッサリと省略されてしまい、シーンが変わって朝、目が覚めてから歌手と寝てしまったらしいことに気がつきます。スカーレット・ヨハンソンは彼に強い嫌悪を抱き、ふたりがぎくしゃくします。ここで注意しなければならないことは、彼女は彼の恋人ではないし、そうなろうともしていないことです。越権していると思われますが、彼女にとっては単なる友人(?)であっても、『ちんかめ』以上のエロは御法度のようです。




リアルな問題です。実際にこの映画は支持されていますし、カバちゃんが大人気なのです。明らかに女性は男性を必要としていません。男性もそんな女性を必要としていず、さとう珠緒や井上和香など、テレビが供給する「男が好きな女(=女が嫌いな女)」を求めています。男性と女性の地位のアンバランスを解消しようとしているのであれば、その思想は誤作動しているようにしか思えません。男性がリアルな女性を否定し、女性がリアルな男性を否定するしかないのでは、あまりに悲しい。暗闇の未来がやってきそうです。歩み寄れませんか、もっと。




ビルに見下ろされる大きな街の中で、人間は小さく弱く、立ち向かうことができずに、ホテルの高層階にひとり逃げ込んで、眠れずにビル群を眺めている、そんな感傷的で情緒的な自分をそれでも肯定して生きていこう、なんてことをみんながやりだしたら、きっと私は去勢されてぶくぶく太ってしまうんだワン。





『ロスト・イン・トランスレーション』公式ホームページ
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[2003米/東北新社][原題]Lost In Translation[監督][製作][脚本]ソフィア・コッポラ[製作]フランシス・フォード・コッポラ/フレッド・ロス[製作]ロス・カッツ[撮影]ランス・アコード[出演]ビル・マーレイ/スカーレット・ヨハンソン/ジョバンニ・リビシ/アンナ・ファリス/林文浩





※参考にさせていただいたサイトをご紹介いたします。

posted by KINEMAtograph Writers at 21:27| Comment(0) | TrackBack(0) | Kinema | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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