映画に酔わされるという体験を私にさせてくれるのは、いつもベルトルッチ先生です。水の中を泳ぐようなカメラワーク、一点の隙もないカット割り、人間離れした美しすぎる裸体、どれをとっても完璧なのに加え、追い打ちをかけるように鑑賞後必ず与えられる喪失感によって、私の脳内はぐにゃぐにゃになります。
若干22歳で撮った『革命前夜』の情熱的官能美、『1900』の遣りきれない虚無感、『シェルタリングスカイ』の人間哲学、私にとってはすべてがマスターピースであり続けます。最近でいえば賛否両論だった『シャンドライの恋』でも惜しみなくその完全美を見せつけられ、短編『10ミニッツオールダー イデアの森』でさえも「ああこれが先生だ」と思わせるのだから完敗です。と泥酔しすぎてあんまりなので本作について…。


