彼らがいるのは一体どこなんでしょう。父と母娘、それぞれが住んでいるマンションには全く生活感がありません。その他、この映画で使われている殆どのロケーションが現実味を欠いています。もしかしたら本当にそこは月の砂漠なんでしょうか。そして辺りが暗くなってようやく姿を見せるあのほの明るい星こそが我らが水の惑星なんでしょうか。
人と人、特に父母娘の3者に的は絞られ、場所、時間、隣人、そういったものとは断絶された記号的関係性だけが浮き彫りにされます。もしかしたらこれは、AさんBさんCさんの3つの磁石をホワイトボードに並べてマジックで線を引いてできる図、もしくは青山真治の新たなフィールド、小説なんじゃないかと思ってしまいそうです。しかし何かが違う。
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