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2004年07月31日

MoMA展(@森美術館) 六本木ヒルズとは何か

六本木ヒルズって何だろう。
まずそれは丘です。54階建ての超高層森タワーと、いくつかの高層ビル、低層の建築、地下鉄などが複合されてある、六本木の丘の一帯です。建物の内容も複合的で、住居、オフィス、文化娯楽施設、ショッピング施設、学校、庭園などおよそ考えつくものが全て丘に集められています。ではその意味は。これを考え始めると結論が延々と先延ばしされそうですが、森タワー内の森美術館で行われているMoMA展に答えのようなものを見つけました。美術館の壁に展示の趣旨の説明書きがあり、その一部を要約すると次のような内容だったと思います(随分うろ覚えです。捏造するつもりはないので、間違いがあればご指摘願います)。



「日本の都市文化はニューヨークやロンドンに及ばない。それは文化的建築に乏しいからである。六本木ヒルズは文化的な街を念頭において設計されていて、日本の街が文化的であるための発信を絶やしたくない」



ビル屋の意図がビルの意味の全てでないことは承知の上、このビル屋の意図を考えてみます。ここでは各国の都市文化に優劣を考えています。都市や建築が文化的であるとはどういうことかと考えてみますと、実は歴史を経てみないことにはわかりません。では今どういう建築をしたらいいのか。それは最新の建築だと思います。その時一番の建築をして、文化的であるとみなされれば歴史を経て残るでしょうし、そうでなければ淘汰されていきます。何事も自然に淘汰される機能を信じれば、文化とは歴史を経て自然に形作られるはずで、その観点ではニューヨークもロンドンも日本の都市も当然の文化として横並びであるはずです。そこに優劣が生まれてくるのは、このビル屋の意図が“ある観点”から語られるからで、今その“ある観点”がモダンアートであることは明らかでしょう。

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2004年07月30日

スチームボーイ  〜彼の優曇華〜

スチームボーイ スターターキット誰かが首を長くして待っているものというのがこの世には存在します。このスチームボーイもそんな作品のひとつではないでしょうか。ファンにとっては9年という歳月はあまりに長すぎるだろうと思います。大友克洋の新作が『STEAM BOY』という題名で19世紀のイギリスを舞台にした蒸気ムンムンの作品である、ということを私は前もって知っていたので、そのスチームで何を隠してくれるのだろう、どんだけ隠してくれるのだろうと楽しみにして見に行きました。9年間も隠し続けていたのですから隠し切るだろうと。

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2004年07月26日

月の砂漠 にわにわとりがいるにわはどこのにわ?

月の砂漠彼らがいるのは一体どこなんでしょう。父と母娘、それぞれが住んでいるマンションには全く生活感がありません。その他、この映画で使われている殆どのロケーションが現実味を欠いています。もしかしたら本当にそこは月の砂漠なんでしょうか。そして辺りが暗くなってようやく姿を見せるあのほの明るい星こそが我らが水の惑星なんでしょうか。




人と人、特に父母娘の3者に的は絞られ、場所、時間、隣人、そういったものとは断絶された記号的関係性だけが浮き彫りにされます。もしかしたらこれは、AさんBさんCさんの3つの磁石をホワイトボードに並べてマジックで線を引いてできる図、もしくは青山真治の新たなフィールド、小説なんじゃないかと思ってしまいそうです。しかし何かが違う。

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2004年07月24日

スパイダーマン2 人生をわたる−遅刻してもしなくても−

スパイダーマン 2 [SUPERBIT(TM)]『雪国』の引用は勘弁させていただくこととして……、作家は小説の書き出しにありったけの命を吹き込みます。この映画のオープニングに私はめまいがするようでした。めくるめく現れるクモの糸によってスクリーンは幾度となく分断され、その断片に現れたと思われたマンガ『スパイダーマン』の1コマ1コマが、その一瞬後には糸に絡めとられるようにして消え、あるいは次の糸がもたらす新たな1コマの裏側に隠れていきます。マンガを紙の上に束縛し続けたコマも、今や糸のすきまで自在に動かされ、変形され、奥に手前にどんどん積み重ねられていきます。「これは映画だ!」サム・ライミの狂喜の叫びが聞こえてきそうです。本編が始まります。

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2004年07月20日

復旧か?! JUGEM一時崩壊の経済効果

1週間ほど当サイトが閲覧できない、または更新できない状態が続いていましたが、どうにか復旧したようです。不具合が続いていた期間に当サイトをチェックしてくださった皆様には、ご迷惑をおかけしました。大変心苦しく思っています。




私が把握している限りで今回の不具合の説明を致しますと、先日JUGEMのサービスがβ版から正規版に移行するというアナウンスをしましたが、その移行作業の途中で何らかのミスがあり、閲覧、更新ともにできなくなったということのようです。現在も一部に不具合が残っています。




私どもの被害は少ないですが、中には記事の一部が失われてしまったユーザーもいらっしゃるとのことです。今回のJUGEMの失敗に関して、主にJUGEMの開発ページで、2ちゃんねるの人たちも巻き込んで(この人たちはどこの騒動でも巻き込まれにきますね)、多くのユーザーの怒りが爆発しました。それを眺めつつ、一体これは経済効果にしてどの程度の損失なのだろうかと考えました。うーん。さほどでもないんでしょうね。




毎日こつこつと日記を書いていた人たちの心の傷などといったプライスレスな問題もありますから、全てを金銭的な価値に置き換えて考えるわけにもいかないでしょうけれども、私の姿勢としては人から1円でも対価をいただけるような記事を書かねばならないなと思っています。これまでの記事が何かの拍子に全て失われてしまったとして、何円損したことになるのか。そういう風に考えてみますと、もっと修行をしなければ仕方がないのかな、と怒る気も失せます。




何はともあれ、これからもキネマトグラフをよろしくお願いします。ね。コメントやトラックバックはどなた様も大歓迎です。叱咤激励を修業の糧にしていきたい所存です。




尚、JUGEMサーバーは依然不安定かもしれません。急にまた見られないような状態になることも考えられますので、何卒ご容赦願います。

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2004年07月12日

JUGEM正規版移行に伴う、一時的なアクセス停止について

これまでβ版として機能していたJUGEMのサービスが正規版に移行するにあたり、その作業のために当サイトも一時アクセスできなくなるそうです。復帰後もよろしくお願いします。




以下、JUGEMからの連絡メールより引用

日頃よりJUGEMをご愛顧いただきまして、誠にありがとうございます。
ベータテスト版から正式版への移行についてお知らせです。

以下の日程でベータテスト版から正式版への移転作業を実施致します。

移行日時 【7月14日(水) 午前2:00〜8:00(予定)】
(進行状況によっては作業の終了が長引く可能性もございます。)

移行作業時間帯は、正式版・ベータテスト版ともに、
JUGEMの更新・閲覧が出来なくなります。
今回の移行作業では、全ての作業を弊社にて行いますので、
ユーザー様での作業はございません。

移行作業後は正式版のサーバーにてJUGEMが
自動的にご利用いただけるようになります。
なお、DNSが浸透し閲覧が出来る様になるまで
2〜3日程度かかる可能性がございますので予めご了承ください。

正式版後にご利用いただけるURLは、現在ご利用中のjuegm.ccドメインのみとなり、
同一アカウントでjugem.jpをご利用いただけませんのでご注意ください。

正式版移行後はベータテスト版と比較して
サーバ環境が改善され、快適にご利用頂けます。
詳細に関しましては、
正式版移行解説ページ(http://jugem.jp/top/mainte.php)をご覧下さい。

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2004年07月07日

彗星に乗って 7月11日(日)は投票所へ

少し古いのですが、カレル・ゼマンの一連の作品がDVD化されています。この「彗星に乗って」は1970年制作で、舞台背景はもっとずっと昔々……。フランスの軍隊がアフリカの砦でアラブ人と戦争しているところへ、巨大な彗星が近づいていて不穏な気配です。そこへ持ってきた敵のろうそく式時限爆弾が爆発します。それに加えて地震やら稲妻やらが合わさったドタバタの拍子に、街も砦も船もフランス人もアラブ人もスペイン人もみんな丸ごと彗星に引き寄せられてしまいます。気がついたらそこは彗星です。砦の屋根が少し壊れてはいるものの、まあ無事です。ああ、空に浮かんで遠ざかっていくアレが私たちの地球らしいわ。とずいぶん荒唐無稽です。




というわけで、そっくり移動して、彗星の上にほぼ地球にあったのと同じように街が再現されました。主人公の中尉は植民地の国境線を測量する仕事をしていました。彗星に移動したことで国境線などというものははなくなったわけですから、彼(とヒロインの彼女)の縛りは解かれ、理想郷での生活に期待します。しかし彗星とはいえ、太陽の周りを回っていることに変わりはなく、砦も武器も残っているのですから、相変わらず軍隊は戦争を続けるのでした。

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2004年07月01日

ブラッド・ワーク  ダーティーハリーの中の人

ブラッド・ワーク 特別版イーストウッドは服を脱ぎます。それにみんなが気がつきだしたのは、イーストウッドが歳をとってからです。片一方にダーティーハリーがいて、どんな過激なアクションをも乗り越えるタフガイです。ところが服を脱ぐことでダーティーハリーの“中の人”が明らかになったとき、そこにいるのは手負いの爺さんでした。その身体を見て、衰えたなという人もいれば、まだまだ老いを感じさせないという人もいるでしょう。その肉体の評価は別にして、誰しもダーティーハリーとその中の人との間に「老い」というキーワードつきで違和感を見ずにはいられません。

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